百花繚乱の美を競うダリア

「もてぎの森ダリア園」で来場者を魅了

文化

 昨年茂木町烏生田に誕生した栃木県唯一のダリア園で今年も500品種1500株のダリアが次々に咲き誇り、来園者を魅了している。
 同園は、芳賀町の長谷川亮さん(54)がダリアの魅力を伝えたいと、地域の人の協力のもと自費で友達と二人三脚により休耕田を開拓しダリアを植栽した。
 今年は当初、長梅雨の影響で生育が悪く、長谷川さんは、「大失敗」と開園を断念した。
 ダリアは、秋田国際ダリア園のダリア育種家の鷲澤幸治さんの産み出したプレミアムダリアで昔のダリアとは違い、艶やかなものから、淑やかな色合いの花まで千差万別。長谷川さんは、鷲澤さんから直接郵送してもらった球根を植え付け咲かせているという。
 今夏の異常気象で咲き遅れていたが、10月中旬から見事な花を咲かせ始まった。昨年来園した人や口コミで訪れた人たちは、「見事で、どこが失敗なのか分からない」「こんなに多くの種類や大きな花は見たことない」と絶賛。開園を望む声に背中を押され、長谷川さんは「異常気象を乗り越え、咲くときを知るダリアを見てもらい、地域に愛されるダリア園にしたい」と考え直し開園を決めた。
 見頃は10月20日過ぎから霜が降りる11月上旬まで。
 場所は、大瀬やなの西側、介護保険施設「もてぎの森うごうだ城」の前の大きなカーブの道路沿い。環境整備協力金箱が設置され300円の募金をお願いしている。

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