さかがわ協議会役員

賞状を手にする谷中会長(右)、篠田支配人

「さかがわの昼めし」を調理する女性陣

茂木町 「さかがわ協議会」が県農業大賞に

自主的な努力・創意工夫に高い評価
複合施設「いい里さかがわ館」拠点に活動

社会

 栃木県・県農業協同組合中央会・下野新聞社主催の第2回2020年度県農業大賞の表彰式が2月26日、県公館で行われ、茂木町の「さかがわ協議会」(谷中和一会長・同町飯)が農村活性化の部で大賞(関東農政局長賞・県知事賞)を受賞した。新たな交流人口の創出など地域資源を活用した自主的な努力と創意工夫が高く評価された。
 受賞式には、谷中会長と「いい里さかがわ館」の篠田隆支配人が出席し、福田富一知事から関東農政局長賞・知事賞の賞状がそれぞれに手渡された。
 同町では、平成8年に道の駅もてぎ、翌年ツインリンクもてぎのオープンで町中央の交流人口が増えた。一方で町南部の逆川地区は、昭和50年代には26店舗あった商店が平成10年には8店舗に激減した。
 そんな中、町は益子町と笠間市の中間地点に位置する逆川地区の交通量の多さを活かした地域おこしに着目。地元の有志と共に「茂木町南部文化圏整備構想計画検討委員会」を設置し、住民アンケートを基に平成18年、地元有志70人が出資し「さかがわ協議会」を設立した。「販売・体験・加工・食堂」の4部会を立ち上げ、一人ひとりが課題に取り組み、平成20年4月、地名の「飯・いい」と地区名の「逆川・さかがわ」を合わせた「いい里さかがわ館」がオープンした。
 オープン直後のリーマンショック、3年後の東日本大震災とピンチに立たされたが、女性陣は地元高校生と連携、直売所やそばレストラン、惣菜加工部、アイス部など女性ならではのアイデアで人気商品を開発している。
 男性陣は観光での誘客促進にと、焼森山のミツマタ群生地帯の遊歩道整備に取り組み、カメラマニアの協力で里山の魅力を発信。施設前には秋葉原からの高速バスの停留所もあり、約14万人の交流人口が生まれ町の重要な観光拠点施設に成長。会員数は当初と同じだ。
 谷中会長は「ここまでの評価をいただくとは思わなかった。受賞は地域が一体となったお陰」と感謝した。篠田支配人は「リピーターが多いので、受賞を励みによりきめ細かなサービスに努め、さらに美土里農園や花の山などと連携し地域活性につなげたい」と決意を新たにしていた。

県農業大賞の芳賀郡市関係の受賞者
 農業経営の部の知事賞3点に真岡市の園芸・いちごで野口一樹さん、農村活性化の部で特別賞の下野新聞社賞1点に市貝町の倉本祐樹さん・芙美さんが選ばれ、それぞれ受賞した。順次紹介します。

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