
働きやすい環境づくりなどについて意見を交わした
「女性視点」で魅力発信
とちぎ農業女子トーク&カフェ
いちご農家の横山さん(真岡)が参加
社会
第1回とちぎ農業女子トーク&カフェ(主催・栃木県)が8月8日、宇都宮市のミナテラスとちぎで開かれた。女性農業者をはじめ、消費者や異業種事業者の代表ら9人が参加。農業の魅力発信や女性が働きやすい環境づくり、新規就農者を増やすための取り組みなどについて、積極的に意見を交換した。
開会にあたり、主催者を代表して福田富一知事が「農業には〝キツい・汚い・危険〟という3Kのイメージが根強く残っている。それらを払拭するためには、女性の感性やアイデアを取り入れることが重要。創意工夫次第で高い収益を得られる農業を、〝稼げる・かっこいい・感動する〟という新たな3K産業へと育ててまいりたい」とあいさつし、有意義な意見交換の場となるよう期待した。
進行役はフリーアナウンサーの山口あやさんが務め、真岡市でいちごを生産する横山玲子さんら、女性農業者4人が参加。消費者代表として、女優・モデルの石川恋さんと宇都宮大学農学部4年の鈴木美愉さん、異業種事業者からは、鹿沼市で建設業に従事する竹澤尚美さんら3人が参加した。
トークでは▽女性の視点からの魅力発信▽農業のやりがいや楽しさ、大変だと思うこと▽女性特有の仕事上の強み―などをテーマに、それぞれの立場から自由に発言。女性農業者からは「休みがなく、収入も不安定だが、大切な仲間と知り合えた」「農業に興味のある人が、空いている時間に作業を体験できる機会を創出するべき」「異業種の方と交流することで、幅広い知識を習得できる」などと経験談が語られた。
横山さんは「消費者の方、異業種の方から、貴重な意見を聞くことができた。若者は農業に関心がないとのアンケート結果が出ているので、今後はどのような方法で農業の魅力を発信していくかが重要だと思う」と感想を述べ、女性同士のサポート体制の整備を課題として挙げた。