菓子工房すいじんの「水神柿」と「かっきー」

キラリ人生 「家族の絆」深め第二の人生謳歌

地域の特産品の研究開発
茂木町牧野  大町勲一さん(72)

日々是好日

 茂木町牧野で『菓子工房すいじん』を運営している大町勲一さん。「美味しく食べて健康に」をモットーに、濃厚な甘さでとろりとした舌ざわりが人気の『水神柿』を、道の駅もてぎ・いちかい・はが、茂木町のさかがわ館直売所、宇都宮市の農産直売所あぜみちのほか、東京スカイツリーのとちまるショップでも販売している。
 『水神柿』は、干し上がった柿を水で洗浄し、香りづけ程度のブランデーに漬け込む。その他、あんぽ柿にゆずを入れて冷凍した『かっきー』も商品開発し、特許を取得。
 販売期間は毎年1~10月までだが、昨年の台風19号で大町さんの住む那珂川流域が大きな被害に遭い、今年は河川工事の関係で、今期の干し柿作りと加工は断念。『水神柿』と『かっきー』は再来年の販売となる。しかし、柿は実っているので、『水神柿』を卸している直売所で生柿を販売している。
 大町さんは「身近にある柿を1年中売りたい」と退職前から柿の加工方法を模索。干し柿のノウハウはあったが、付加価値をつけようと、商品開発まで3~4年を費やした。当初は福島の柿を使用していたが、「地元の柿を使用したい」と現在は同町で土地を借りて柿を栽培。柿の皮をむいて干すまでの作業は妻の規子さんと近所の方と3人で行っている。衛生面に気を配り、11月から開始する干し柿作りは、柿を干す専用のハウス内は虫や埃が立たないように徹底、大町さんだけしか入室できないようになっている。
 工房名「すいじん」の由来は大町家の屋号からとったという。「地元の柿で、さらに体に良いものを作りたかった。この町は住みやすく子育てもしやすいので、今は長男にお嫁さんが来るのを楽しみに待っています」と大町さん。素材の味を生かしながら、昔ながらの製法と新たな製法を組み合わせたお菓子づくりに挑戦する。
 加工して様々なお菓子やスイーツなど、若者ならではの発想に期待を寄せている。「興味のある方はどんなことでも声を聞かせて欲しい。一緒に新たな味を創作していけたら嬉しい」と話し、商品の開発に意欲を燃やす。

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