プレゼントの写真集を手にする渡辺さん

久下田~寺内 16,Apr.’00

『芳賀路の汽笛』2集セットでプレゼント

真岡鐵道全線101年を祝い沿線住民に感謝
渡辺 乙弘さん(宇都宮市・61)渾身のSL写真集

日々是好日

 半世紀余り蒸気機関車を撮影し、1995年からは真岡鐵道のSLを撮り続けている渡辺乙弘さんが12月19日(日)、10時~14時、道の駅もてぎ内の防災館で、渾身の写真集「芳賀路の汽笛」2集をセットで先着300人に無料でプレゼントする。対象は当日に道の駅もてぎ内で500円以上のお買い物レシートを持参した人で、先着300人。
 北海道小樽市生まれの渡辺さんは、10歳の時、倶知安峠でC62重連ニセコを初めて撮影、以後、蒸気機関車を撮り続けた。
 15歳の時、室蘭本線追分機関区の扇形車庫で、国鉄最後の蒸気機関車の火が止められナンバープレートが外されたのに立ち会えたが、感動と共に悲壮感が襲い、渡辺さんの蒸気機関車への想いと夢はここで時が止まった。
 19歳の時には、日本国有鉄道を最年少記録で全線を完乗している。
 大学卒業後、85年、本田技研工業㈱に入社。
 鉄道写真と疎遠になっていた時、真岡鐵道でC12型蒸気機関車が復活運転を始めたことを知った。
 95年、同社栃木研究所勤務を機に、真岡鐵道に焦点を絞り再び撮影を開始。真岡鐵道を走るC12は、故郷の手宮線を走っていたのと同じ型で、C11との重連も嬉しかった。真岡鐵道は、単線、非電化で、蒸気機関車の雄姿をより魅力的にする芳賀路の田園風景は、国内でも別格で、煙の匂い、音など機関車の鼓動を聞きながら、少年時代に止まっていた時が再び刻み始めた。
 渡辺さんは、茨城県下館駅~栃木県茂木駅間、41・9㎞を足で歩き、沿線の木々、遠景の山々、森林の状況、川、橋などを記したマップを作成。撮影に活かした。勤めの傍ら桜花の頃、田植え、雪の朝、夕焼けなどの四季や時刻を走り抜けるSLを写し出した。
 97年に1集、2004年に2集を出版、これまで道の駅もてぎで販売して好評を得、写真展も開催した。販売は終了したため長年の感謝を込めて今回、プレゼントされる。
 渡辺さんは、「写真集を見て、美しい郷土を再発見してもらえたら」と話し、出版できたことに「真岡鐵道関係者、沿線住民、同好の方に心から感謝したい」と、少年時代に成し得なかった夢を追い続けられたことに感謝し、C12が火を落とさず生き続けてくれることを祈る渡辺さん。

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