益子 もえぎ本店 いわむらファン集結

「14ひき」40周年でサイン会

社会

 益子町在住の絵本作家いわむらかずおさん(84)の「14ひきのシリーズ」が発刊40周年を迎え、記念企画展「いわむらかずおと『八溝でうまれる物語』」が8月27日まで、同町上大羽堂ヶ入のもえぎ本店アトリウムで開催された。19日のサイン会には町内外からファン約100人が詰め掛けた=写真。
 東京を離れて益子の雑木林の中に移り住んだのが1975年。83年、「14ひきのひっこし」「14ひきのあさごはん」が同時刊行され、14ひきのシリーズが始まった。シリーズ12作は増刷されて親から子、孫へと読み継がれ、発行部数は1600万部超。海外18カ国で翻訳され、世界中の子どもたちに親しまれている。
 98年、那珂川町(旧・馬頭町)に開館した「いわむらかずお絵本の丘美術館」で9月3日(日)まで開催中の「14ひき」展(前期)に合わせた企画。この日はシリーズの精密複製画やグッズの展示販売の他、地元の図書ボランティアかたつむりの会が絵本を読み聞かせ。いわむらさんが作詞した「たから幼稚園」の園歌「おおきくなるよ」など2曲を本人の前で園児が元気よく披露した。
 サイン会は30人が並んだ。埼玉県ふじみ野市からJR、真岡鐵道を乗り継ぎ益子駅でレンタカーを借りて訪れた伊藤みつきさん(27)は購入した「かんがえるカエルくん」にサインをもらいご満悦。「18年ぶりにご本人に会えた」と感激していた。

PDF版はこちら

今号の記事

カテゴリー一覧