悲願のベルトを巻いた(バーテックスジム提供)

パンチをヒットさせる吉田選手(バーテックスジム提供)

(左から)若林会長、手塚さん、吉田選手、石坂市長

キックボクシングで新王者に

吉田凛太朗選手が市長表敬

スポーツ

 9月17日に東京・後楽園ホールで行われた「NJKF(ニュージャパンキックボクシング連盟)スーパーライト級タイトルマッチ」で、挑戦者の吉田凛太朗選手(バーテックスジム)が2ラウンド1分22秒、TKO(テクニカルノックアウト)で勝利。10月3日、ジム関係者らと真岡市役所に石坂真一市長を表敬訪問し、王座奪取を報告した。

~2Rで逆転のTKO~

 タイトルマッチは3分5ラウンドで実施。同級1位で挑んだ吉田選手は、1ラウンド終盤に左フックでダウンを奪われるも、2ラウンドは的確なジャブで試合を立て直し、左フックからの飛び膝蹴り、右ストレートで逆転のダウンを奪う。立ち上がった相手にパンチをヒットさせたところでレフェリーが試合を止め、新チャンピオン誕生となった。
 吉田選手は塩谷町出身の23歳。中学では野球部に所属していたが、知人の紹介で3年の冬から電車とバスを乗り継いで真岡市西郷にある同ジムに通い、高校2年でプロデビューを果たした。高校卒業後は、日光市鬼怒川温泉でアウトドアガイドとして働きながら、ジムで地道に技術を磨いてきた。
 以前にライト級でタイトルに挑み、敗れたという吉田選手。「今回は試合前の調整がしっかりできていた。倒す自信はあったが、目標だったベルトを巻いた瞬間はうれしかった。次の目標はWBCムエタイのベルト。これからも、応援してくれる人に気持ちが伝わる試合をしていきたい」と今後の抱負を語った。
 当日は、同ジムの若林直人会長、来年にプロデビューを控える手塚瑠唯さん(真岡北陵高2年)らも同席。石坂市長は「真岡市内のジムからチャンピオンが誕生したことを誇りに思う。ますます上を目指して頑張ってほしい」と祝福し、若林会長は「本人が真面目に努力してきた結果。これからはチャンピオンとして、強い気持ちで相手を倒しにいくスタイルを貫いてほしい」と激励した。

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