シジュウカラのヒナ

ヒナのフンを巣の外に出す親鳥

シジュウカラから学んだ母性愛

コロナ禍のステイホームで巣箱作り
真岡市熊倉3丁目 高根沢昇さん(75)

社会

 高根沢さんは、3年前から庭先のナツツバキとモチの木にシジュウカラの子育て用にと巣箱を設置している。今年初めて営巣し、8月2日、2度目の子育てが終わり6羽のヒナが元気に巣立っていった。高根沢さんは「小鳥の子育てを通じて、母性本能や自然の中で生きる知恵や工夫を教わり感動した」と話す。
高根沢さんがシジュウカラに魅せられたのは、愛らしい甲高い鳴き声で「癒される」という。その鳴き声を聞きたさに、生業のリフォーム工事の腕を発揮して廃材で巣箱づくりをした。最初は営巣しなかった。自粛期間に調べたところ巣箱の入口の大きさは直径3㎝位が良いことを知り、作り直して地面から約3mの高さの枝に設置した。親鳥が箱の中に営巣するようになり、1回目は5月下旬に5羽が巣立っていった。
 ある日、高根沢さんは、巣箱にスズメが入って行くのを見て「まずいな」と心配したが、観察しているうちに、スズメはくわえてきた虫をシジュウカラのヒナに食べさせていることを知り、自分の子どもと間違えているのか、はたまた共生なのか分からないが再び「感動した」という。またシジュウカラの母鳥は巣から白いものをくわえては外に吐き出していた。ネットで調べると、ヒナのフンの掃除をしていることが分かった。箱の中には苔が5㎝ほどの厚さにマット状に積まれ、巣は猫の毛のようなふわふわの毛で、ヒナを守る素材を集めて作られていた。
 巣箱の穴の大きさは外敵から守るサイズなのか、またスズメは他のヒナにでも餌を与えるのか定かではないが、高根沢さんは「命を繋いでいく知恵や工夫、子育ての真髄を改めて野鳥から学んだ気がする」と話した。 

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