ピティナ・ピアノコンペティション栃木本選

益子・佐藤日鞠ちゃん
難聴乗り越え連続で優秀賞

文化

 全国規模のピアノコンクール、ピティナ・ピアノコンペティション東日本栃木地区本選未就学児部門(A2級)で、両耳に中程度の難聴というハンディがある益子町七井の佐藤日鞠ちゃん(5)=認定こども園七井幼稚園年長=が昨年に続き優秀賞、茨城地区本選でも優秀賞を受けた。
 全日本ジュニアクラシック音楽コンクールも全国大会でキッズの部最高賞の審査員賞。10月9日に兵庫県であった障がい者対象のpara国際音楽コンクール本選に最年少出場し、アーティスト賞だった。
 先天性中等度難聴で補聴器を着ける。「芸術の素養を身に付けてほしい」と母親久恵さんの願いで2歳からピアノを習い始めた。昨年の大会前にピアノを新調。朝、晩の練習を欠かさず、結果を残した。
 今年4月から町内で教室を開くピアニスト落合佐紀さんの指導を受ける。「想像力が豊かで表現力、歌心は5歳とは思えない。将来が楽しみ」と日鞠ちゃん評。今回演奏したバイエル「ひとりぼっち」、エステン「かわいい子猫」など4曲は本人の力が一番発揮できるようメロディーが美しく、ストーリー性ある曲。茨城地区本選では1位の決勝進出者と審査員の平均点が同点で、審査会議で惜しくも2位だった。
 好きな演奏家は第18回ショパンコンクール4位の小林愛美さん。「大勢の前で演奏するのが好き。(将来は)審査員ができるピアニストになりたい」と笑顔で話した。

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