パトリック・ガロワさん

栗田智水さん

茂木小

茂木中

茂木高

世界的音楽家と共演へ

茂木小・茂木中・茂木高の合同バンド
22日・ゆずもホール

文化

 茂木小、茂木中、茂木高生が出演する一日限りの「美の里もてぎ吹奏楽フェスティバル」(茂木町教育委員会主催)が10月22日(日)、ゆずもホールで開かれる。プロデュースは地元出身のフルート奏者でもてぎふるさと応援大使の栗田智水さん。栗田さんの師匠で世界的音楽家パトリック・ガロワさんが九州公演後、町内に長期滞在することになり、音楽を通じた国際文化交流のため編成した合同バンドの指導指揮を快諾し、フェスが実現した。栗田さんは「町などの全面協力で企画できた。世界的音楽家と子どもたちの共演をぜひ聴いてほしい」と来場を呼び掛けた。

~ふるさと応援大使 栗田さんがプロデュース~
 ガロワさんはフルート奏者、指揮者としても知られるフランスを代表する音楽家の一人。「フルートの貴公子」と呼ばれ、毎年のように日本ツアーを行い、日本でも人気が高い。
 栗田さんは2002年に留学のため渡仏後の2年間、国立音楽院で師事した。16年にはガロワさんの還暦を祝う都内でのコンサートにも出演。同年、宇都宮でもデュオリサイタルが開催された。
 9月末、創立70周年の九州交響楽団定期演奏会で指揮するため、美術家の夫人ティナ・オサラさんと来日した。
 大の日本びいきで「田舎暮らしが夢だった」という二人。新米、野菜など町内で調達した食材で自炊しながら約1カ月の民泊を満喫中。県立美術館にも足を運び、町内に住む小学校教諭で笙演奏家の高久誠さんに指導を受けるなど、さまざまな日本文化に触れている。
 フェスは、茂木小と茂木中吹奏楽部がコンクールで演奏した曲をそれぞれ披露。ガロワさんは栗田さんが主宰する「アミティエフルートアンサンブル」を指揮した後、茂木高1、2年生による音楽部を加えた合同バンドと共演する。
 数年前までは町主催の「吹奏楽の夕べ」があったが、現在はコロナ禍もあり、一堂に演奏する機会はない。古口達也町長をはじめ町生涯学習課、各学校の協力で実現した今回限りのフェス。
 優秀な成績を収める児童生徒。フルート担当の茂木中2年鈴木澪さん、茂木小5年鈴木星七さんは「楽しんで演奏したい」と世界的音楽家との共演を心待ちにしている。
 大人千円、高校生以下無料(要チケット)。町公民館で販売中。(問)町生涯学習課0285・63・1137。

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