わら鉄砲を手に記念撮影

会員の指導を受ける児童

伝統の「ぼうじぼ」継承を

坂上小児童がわら鉄砲づくり

文化

 上三川町の坂上地区コミュニティ推進協議会(小口義徳会長)は9月27日、町立坂上小学校(小塙真穂校長)の5年生児童11人に、地域の伝統行事「ぼうじぼ」で使うわら鉄砲づくりを指導した。
 「ぼうじぼ」は、十五夜や十三夜の夜に、子どもたちが歌を歌いながら各戸の庭先をわら鉄砲で打ち歩く農耕儀礼。五穀豊穣を願い、大地に感謝し、害虫などを追い払う習慣が今も引き継がれている。
 児童は、教室で講師の町田健一さんから説明を受けた後、体育館に移動して実際にわら鉄砲を作成。会員らのサポートを受けながら、約1㍍の稲わらにロープを等間隔で巻き、穂先を編み込んで持ち手をつくる工程に取り組んだ。
 完成すると、歌を歌いながら体育館の床を叩いて「予行練習」。児童は「初めてつくったけど、結構力がいるなと思った」「叩いたときにいい音がするとうれしかった」などと感想を述べた。
 「地域で子どもたちを育てることが当協議会の役割」と話す小口会長は「ぼうじぼは地域によって特色がある。コンテストが開催できれば面白いのではないか」と伝統の継承を願った。

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