優勝した関東大会の表彰式にて(左、中村中学校提供)

「高校でも競技を続けたい」 と話す諏訪さん

全日本中学陸上で2位入賞

女子砲丸投の諏訪彩乃さん(中村中)

スポーツ

「グライド投法」への挑戦が転機に
 8月に愛媛県で行われた「第50回全日本中学校陸上競技選手権大会」(全中)の女子砲丸投で、真岡市立中村中3年の諏訪彩乃さんが2位入賞を果たした。地道な努力とフォーム改造が功を奏し、今年飛躍的に記録を伸ばしてきた諏訪さん。指導者の大きな期待を背負い、今後も成長を続けていく。

 諏訪さんは、中学入学と同時に陸上を始めた。体が大きかったため、顧問の髙久康裕教諭から「パワーを生かせる砲丸投をやってみたら」と勧められ、競技を開始。本格的なスポーツの経験はなかったが、関連知識を学びながら練習に取り組み、徐々に頭角を現した。
 転機が訪れたのは、今年初めの県冬季強化練習会。フォームを「立ち投げ」から、砲丸にパワーとスピードが伝わりやすい「グライド投法」に変更し、大幅に記録を伸ばした。髙久教諭は「地道にコツコツ努力するタイプ。一投一投を大切にし、悪いところをすぐに修正できる能力が備わっている」と称賛する。
 最終学年となった今季は、県春季大会(14㍍67)と通信陸上県大会(15㍍04、自己ベスト)で大会記録を更新。県中学総体、関東中学陸上も制するなど好調を維持した。
 全中では、最終の6投目に14㍍68を投げたが、惜しくも栄冠には届かず。「緊張したが、自分の力は出し切れた」と大舞台での戦いを振り返った。
 外部コーチとして指導してきた内山直彦さん(県中体連投てき部門強化スタッフ)は「左利きなので指導方法には試行錯誤したが、教えたことをすぐに体現できる。県内では類を見ない〝逸材〟なので、今後も全力でサポートしていきたい」と期待を寄せる。
 10月に行われた「第54回U16陸上競技大会」でも、堂々の3位入賞。2・721㌔の砲丸は、高校生から約1・5倍の4㌔に変わるが、諏訪さんは「具体的なことはこれから考えるが、高校でも競技は続けたい」とさ

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