
劇場版 荒野に希望の灯をともす 中村哲医師の生涯追う
九条の会ましこ 27日自主上映会
催し物 アフガニスタンで医療や用水路建設、農業支援に取り組みながら、2019年12月4日、凶弾に倒れた医師・中村哲さんの足跡を追ったドキュメンタリー「劇場版 荒野に希望の灯をともす」=写真=の上映会が8月27日(日)午後4時から、益子町町民センター大ホールで開かれる。
九条の会ましこ主催、これからの益子を考える連絡会、笑顔あふれるふる里益子を創る会が共催。
戦乱が続く異国の地で35年にわたり病や貧困に苦しむ人々の治療に当たってきた中村医師。NGO「ペシャワール会」現地代表を務め、干ばつに見舞われた農地のため水資源確保の井戸掘りや農業用水路建設に取り組み、一帯の緑化を進めた。
撮影・監督は足利市出身の谷津賢二さん(62)。日本電波ニュース社カメラマンとして21年間、中村医師を撮り続けた。映像素材にテレビ放映内容と未公開映像、現地最新映像を加え、DVD版を劇場版(90分)にリメイクした。
昨年7月の東京・東中野での上映を皮切りに全国で劇場上映、自主上映が続き、観客動員は5万7千人を超えたという。今年2月からの自主上映会は全国で130カ所以上になる。
上映前には九条の会ましこ代表の絵本作家いわむらかずおさんによるお話「14ひきと平和」(約20分)がある。自然の中の家族の暮らしを描いた「14ひきのシリーズ」が発表されて40年。「食べ、働き、遊び、眠る。普通の暮らしこそが人々が求める『平和』」といわむらさん。同会は「ウクライナをはじめ世界中で戦争が起き、平和が脅かされている。中村さんが遺した『武力で平和はつくれない』というメッセージの意味を、いわむらさんのお話とともに、改めて共有したい」と話した。
大人千円、学生以下無料。
(問)九条の会ましこ0285・70・6331(徳野さん)。