『夢みる子ねこ』を披露した年長児と金井さん(後方中央)

半世紀ぶりに制作が叶ったアルバム

キラリ人生 半世紀後『夢みる子ねこ』CDに

人生の引き出しは「広く、浅く、きちんと学ぶ」
市貝町市塙  金井昌子さん(65)

日々是好日

 小学生の頃から1人きりになると、想像の世界にどっぷりと入り込み、歌や物語を作って楽しんでいた金井さん。音楽教室に通い感性がより磨かれた。
 高校生の時、人生を楽しむには音楽もきちんと基礎を学ぶことが大切と気づいた。人生の引き出しは「広く、浅く、きちんと学ぶ」を心掛けたところ、譜が書けるようになった。17歳の時、幸せを運ぶといわれている三毛猫を題材に、『夢みる子ねこ』を作詞作曲した。
 時は流れ、宇都宮大学教育学部を卒業し公立小学校に勤務。理科の先生で親しまれる。1983年、長男の産休の時、NHKが開催する「こどものうたコンクール」に、『夢みる子ねこ』を応募し、1万1641編の中から優秀曲に選ばれた。歌は、5月5日、こどもの日歌のフェスティバルで、作曲家の山本直純氏による補作・編曲、デューク・エイセスのコーラスで発表された。その年の8~9月にNHKみんなのうたでアニメーション映像と共に放映された。金井さんは、「歌があまりにも華やかに変身し、衝撃を受けた」という。それを機に他の曲もすてきに変身できないものかと、仕事や子育ての合間に楽しんで作詞作曲に取り組んだ。
 ある時、歌唱力が素晴らしい歌手のしゅうさえこさんが『夢みる子ねこ』を歌ってくれているのを知り、退職して2年後、しゅうさんに相談し、自作の12曲を収めたアルバムを制作した。歌は、しゅうさんの歌と内田ゆう子さんのピアノ・編曲でまたまた華麗に変身し、金井さんの長年の夢が叶った。
 歌はいずれも、猫、犬、カメムシ、毛虫、母や叔母の向上心、ご主人のやさしさなどが題材で、金井さんの慈悲深い心の在処がちりばめられている。ほのぼのとした、愉快で勇気が湧く歌詞とメロディーだ。
 昨年12月、金井さんの孫が通う市貝たいよう幼稚園のおたのしみ会で年少児や年長児が『夢みる子ねこ』の遊戯や歌を元気いっぱいに披露し喝さいを浴びた。
 CDには、夢はいつの時代にも、どんな時にも忘れてはならない大切なものが詰まっている。

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