受賞作と吉野さん

吉野真緒さん「U25賞」受賞

第75回栃木県芸術祭美術展の工芸部門で

文化

 益子町の県窯業技術支援センターの研究生・吉野真緒さん(21)は12月9日、県公館で行われた令和3年度第75回栃木県芸術祭美術展で工芸部門の陶芸作品が「U25賞」に選ばれ受賞した。
 吉野さんは、同センターでロクロ技術を学ぶ伝習生を修了し、現在は研究生として釉薬などを学んでいる。受賞作は、吉野さんオリジナルのマンガン系金渋の釉薬を掛けた径47㎝の「金渋花器」。
 ロクロで中央を窪ませた後、薄く伸ばして制作した。同センターで指導する主任の床井崇一さんは当初、吉野さんが描いた完成予想図を見て「構造からして難しくはないか」と心配した。吉野さんは、ミニチュアから作り始め徐々に大きくして、約5ケ月かけて50回も試作を重ね最後は一気に完成させた。
 床井主任は「吉野さんは物静かな性格。コツコツと取組む姿勢に芯の強さを垣間見た。よくここまで辿り着いた。プロに混じっての応募で初出品、初受賞は見事」と嬉しそうに語った。吉野さんは、千葉県出身。高校の部活動で陶芸に興味を持ち、卒業後同センターに入所した。「受賞できるとは思わなかったので嬉しい。今春から町内の製陶所で働きながら陶芸の道を模索したい」と話す。

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