小型の充電式モデルカーを走らせる児童

敷地内のビオトープを見学した

小学生招き「環境エコツアー」

日産自動車栃木工場

社会

日産自動車㈱栃木工場(菊池英司工場長)は7月、上三川町内7小学校(上三川、本郷、本郷北、坂上、北、明治、明治南)の5年生を対象とする「環境エコツアー」を実施。電気自動車(EV)開発の経緯を学ぶ座学や工場内の施設見学などを通して、同社の地球温暖化防止や水質改善への積極的な取り組みを示した。
 ゲストホールで行われた座学「わくわくエコスクール」では、人間の生活が便利になればなるほど二酸化炭素(CO2)の排出量が増えること、電気自動車の開発が地球温暖化防止に寄与していることなどを説明。手回し発電機による充電で走る小型のモデルカーを用いて、EVの仕組みを教えた。
 その後は、バスで工場内の水質管理センターへ移動し、工場排水を魚が生きられるレベルまで浄化するシステムを解説。分離した汚染物質のリサイクル方法も詳しく説明し、最後に野生のホタルを生育しているビオトープ(生物生息空間)を案内した。
 参加した児童は「電気自動車が環境保全に貢献していることがわかった」「車づくりのほかにもいろいろな取り組みをしているんだなと知ることができた」と感想を述べていた。
 同工場の土本美和総務課長は「工場見学が再開できたら、組み立て工程もぜひ見てほしい」と話していた。

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