三度傘姿で「さあ、出発」=18日、益子

20日、茂木小に感動のゴール

感動の夏休み はが路を完歩

恒例・100㎞徒歩の旅
児童38人無事ゴール

社会

 夏休み、芳賀郡市内の小学生が宿泊しながらふるさとを歩き抜く恒例「はが路100㎞徒歩の旅」(同実行委員会主催)が8月18日(金)~20日(日)の2泊3日で行われた。コロナ禍で4年ぶり17回目の開催となった今回は小学4~6年生の男女38人全員が茂木小に無事ゴール、両親らと涙の再会を果たした。
 事業は完歩することで子どもたちの「生きる力」の醸成や学生スタッフら地域のリーダー育成などを目的に2003年に始まった。
 従来4泊5日で100㌔の道のりを歩いていたが、今年はアフターコロナ、猛暑などを考慮し日程と歩く距離を2泊3日、60㌔に短縮。残り40㌔は9月24日(日)の事業報告会までに親子で歩いて絆を深めてもらう。
 初日18日は陶芸メッセ・益子の芝生広場に児童、スタッフが集合し結団式。男女別に5班に分かれた児童を前に、広田茂十郎町長ら来賓が「歩き抜いて一回りも二回りも成長してゴールしてください」などと激励した。
 総勢50人の学生、社会人スタッフ紹介の後、児童代表で益子西小5年高松まどかさん、真岡西小6年糸賀真那和君が「自分たちが住む1市4町の道のりを歩き抜きます」と力強く完歩宣言。一行はチクサクコールの後、三度傘姿で保護者らとハイタッチして元気に出発した。
 初日の18日は真岡市の大内中まで19㌔を歩き宿泊。2日目は大内中を出発し、芳賀町を経由し宿泊地の市貝町町民ホールまで24㌔を歩いた。最終日20日は出発前に各班で寄せ書きしたオレンジ色のTシャツを着用。学生スタッフが小まめな水分補給など児童の体調を気遣い、上級生が下級生を励ましながら両親らが待つ茂木小を目指した。午後1時すぎ、鳴井大輔団長(38)を先頭に各班は横一列で次々にゴールした。
 「よく頑張ったね。よく歩いたね」。久下田小6年野口みひろさん(12)は、母親佳美さん(53)の姿を見つけると涙が止まらず、「お母さんに会えてうれしい」と抱き合った。

PDF版はこちら

今号の記事

カテゴリー一覧