上・感激 青い海をバックに記念撮影

中・祈り ひめゆり資料館の前で手を合わせる

下・農業体験 サトウキビの苗を植える

戦後78年の沖縄 「平和の今」体感

市貝町 小学生12人が宮古島訪問

社会

 戦後78年となる今年、沖縄県宮古島市と交流都市を締結している市貝町は、8月20日~23日、町内3小学校の児童12人を沖縄に派遣した。児童らは、青い海など豊かな自然に触れるとともに、命の大切さや平和の尊さを学んだ。

自然に触れ、文化の違い学ぶ

 小学生宮古島市交流事業は2019年度に実施し、コロナ禍を経て今回が2回目となった。
 市貝町教育委員会は10月7日、市貝町町民ホールで第2回市貝町小学生宮古島市交流事業報告会を行った。  町役場で出発式を行った後、羽田から空路で那覇到着。平和学習としてひめゆりの塔を見学した。ガイドから戦中の様子やひめゆりの塔のいわれの説明を受けた後、資料館見学をして、平和への思いを新たにし、児童は静かに手を合わせた。
 2日目は宮古島市役所を表敬訪問した。訪問では、宮古島市のマスコットキャラクター「みーや」と「サシバのサッちゃん」がデザインされたTシャツを着用した。宿泊は民泊で、対面式を経て伊良部島の渡口の浜を訪れ、浜辺でサンゴ拾いなどをして自然に触れ、海の青さと砂浜の白さに感激した様子だった。牧山公園ではサシバの形の展望台から全長3540㍍の伊良部大橋を眺望した。
 3日目は、結の橋学園を訪問し、じゃんけん列車などのゲームで交流。自然体験として民泊家族の畑で、サトウキビの苗植えを行った。
 4日目は、来間大橋展望台、熱帯果樹園など市内観光をして帰途についた。
 報告会では、参加者を代表して市貝小5年高根澤凛さん、赤羽小6年小林明日華さん、小貝小6年藤井萌々子さんがスライドを見ながら、交流の様子を説明した。
 交流事業を振り返り、高根澤さんは「ひめゆりの塔を訪れ、戦争はあってはならないことだと思った。宮古島は同じ日本でも、独特な言い回しや食べ物、街路樹などは市貝町では見られないものでした」などと語った。
 市貝町と宮古島市は共にサシバの繁殖地であることから17年、交流都市を締結。以降、市貝町民祭で宮古島市特産品販売や宮古産業まつりに町職員らが参加するなど交流した。

PDF版はこちら

今号の記事

カテゴリー一覧