手塚さんがグランドピアノ寄贈

音を楽しんで豊かに育ってと芳賀東小と七井小に

文化

 芳賀町祖母井の手塚幸子さん(90)は7月8日、芳賀東小学校(小林春彦校長、児童280人)にグランドピアノ1台を寄贈した。同校3階音楽室でセレモニーが行われた。
 手塚さんは昭和25年から同62年まで芳賀東小の前身の祖母井小など芳賀地区の小学校教諭を務めた。教員時代は芳賀町教委の音楽部会長を務め、コーラスや器楽合奏などの指導に当たった。退職後はフォークダンスの指導者として4教室で教えた。現在は芳賀町美術愛好会会長、町文化協会副会長を務めている。
 手塚さんは戦中、戦後を過ごし、情緒が乏しい時代から終戦を境に解放され、美しい心を持つことの大切さを知り、一つの規範となったのが音楽だった。生涯の仕事として選んだ教師も美しい心を育てようとする一念が高じて生まれたという。昨年90歳を迎え、生かされた分を世の中のお役に立ちたいとクリスマスの頃から計画し、「ピアノの王様」の風格があるグランドピアノを贈ることを決めた。
 セレモニーで手塚さんは「私は音楽が好きです。音楽は音を楽しんで心も身体も豊かに育てるものです。このピアノに合わせて楽しい学校生活を送り、友だち同士仲良くし、町のためになるような人になってください」と語りかけた。
 小林校長は「手塚先生の温かい思いを大切に感謝の心を忘れずに大切に使わせて頂きます」と述べた。6年吉井彩乃さんが早速寄贈を受けたピアノで校歌を演奏した。児童代表の6年斎藤由多那さんが「ピアノの音色を聞いて嬉しく思う。音楽の授業が楽しみになりました」と御礼の言葉を述べた。
 手塚さんは7月15日、出身校の七井小学校に芳賀東小と同じグランドピアノを贈った。

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