
選定証授与式の様子(左から5番目が見目町長)
芳賀町と宇都宮市が「脱炭素先行地域」に選定
LRT沿線でゼロカーボンシティ実現
社会環境省が募集した第2回「脱炭素先行地域」に芳賀町と宇都宮市などが共同提案し、12月20日、東京都有楽町よみうりホールで、西村明宏環境大臣から見目匡町長と佐藤栄一宇都宮市長に選定証が授与された。
提案概要は「コンパクト・プラス・ネットワークによる脱炭素モデル都市構築~LRT沿線からはじまるゼロカーボンシティの実現~」。8月に開業するLRT沿線の公共・民間施設などに太陽光発電・蓄電池等を最大限導入し、自家消費を推進。民間の共同提案者「宇都宮ライトパワー株式会社」「NTTアノードエナジー株式会社」「東京ガスネットワーク株式会社栃木支社」「東京電力パワーグリッド株式会社栃木総支社」「関東自動車株式会社」との連携を深め、LRT沿線地域で二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする。また、LRTや電気バス等を中心とした公共交通ネットワークの活用により、運輸部門での二酸化炭素排出量削減に取り組むというもの。事業期間は5年間で、最大50億円の補助金が国から交付される。
芳賀町内では「芳賀工業団地トランジットセンター周辺施設」が計画対象エリアで、太陽光発電・蓄電池、EV用急速充電設備の設置などが予定されている。
「脱炭素先行地域」は2050年カーボンニュートラルに向けて、2030年度までに社会生活部門の電力消費に伴う二酸化炭素排出ゼロの実現とそれらに関連する分野の二酸化炭素排出削減を目指す地域。今回は全国で20カ所が選定された。
また、同町は、今年度開業20周年となった道の駅はがを、環境省の補助金を活用して太陽光パネル・蓄電池設置、高効率的な空調・照明導入など大規模改修工事を行った。脱炭素化社会へ向けCO2削減と災害時における避難所機能の強化、観光拠点としての魅力アップを図った。