「看板猫」2匹。手前がミイ、奥がジロウ

迷い猫は招き猫!?

真岡・丸森直売所の看板猫ジロウ&ミイ

社会

 真岡工業団地を通る国道408号線の鬼怒ケ丘交差点そばで新米コシヒカリや野菜をテント販売する「丸森直売所」で、元迷い猫の2匹の「看板猫」が来店客に人気だ。
 オスの茶トラ、ジロウとキジトラのミイ。一人で店を切り盛りする店主の森山正男さん(75)によると、昨年11月末、ガリガリに痩せた猫がふらふらと近づいてきた。「足元で鳴く声が『何か食べ物をくれニャいか』と聞こえてしまった」。それがジロウ。
 上三川町の自宅で4匹の猫を飼う愛猫家の森山さんは「本当はいけないけど」と前置きし、「焼き鳥をあげたら元気になって居着いてしまった」と笑う。1カ月後、ミイがやってきた。
 元々、飼い猫だったらしい2匹は人懐こい性格ながらマイペース。「以前は用事で店を空けると野菜などを盗まれることが多かったが2匹が店番してくれてから今はない」と森山さん。逆に2匹を見に客が遠方からもくる。「招き猫だね」
 営業時間(午前10時~午後4時)以外も昼夜問わず店番する2匹へのご褒美は朝、晩はキャットフード、昼は焼き鳥。定休日(月、火)も欠かさない。
 国道沿いに同様の直売所が数軒あったが高齢化などで今は森山さんの店のみ。「猫のためにも元気の限り店を続ける」と宣言した。

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