
はしご車の搭乗体験
適切な災害対応を確認
上三川・石田地区で防災訓練
社会 石田地区自治会自主防災連合会(上三川町、大島常行会長)の令和5年度防災訓練が9月24日、石田コミュニティーセンターほかで行われた。同連合会の役員や地域住民、消防署員、消防団員ら約100人が参加。災害発生時の情報共有や救出・救護、初期消火などの訓練を通して防災意識の高揚に努めた。
訓練に先立ち、星野光利町長は「災害時には、自分たちの地域を自分たちで守ることが大切。石田地区5自治会の団結力を結集した訓練が、町全体の防災力向上につながることを願う」とあいさつし、安全第一での訓練実施を呼び掛けた。
防災講話では、石橋地区消防組合の大平達也氏が講師を担当した。大平氏は「地震災害への備えと発生時の適切な行動」として、人間の心理状態の変化や伝言ダイヤルの使用方法などを説明。正しい防災知識に基づき適切に判断し、行動できる「防災リテラシー」の向上を訴えた。
実地訓練では、各自治会が▽給食・給水▽情報連絡▽救出・救護▽資機材の点検および確認▽初期消火、煙道体験、はしご車搭乗体験―を担当し、災害時を想定した効率的な対応を確認。訓練終了後には、参加者に給食訓練で作ったカレーライスが振る舞われた。
大島会長は「明らかになった課題や改善点を精査し、次回の訓練や防災計画書の改訂などに生かしたい」と話し、継続的な訓練の実施へ意欲を示した。