
関沢さん追悼集発刊
亡妻の友人ら15人が寄稿
文化 市貝町市塙の関沢昇さん(86)はこのほど、「追悼集―恵光いみ子へ」(A5版79ページ)を発刊した。
2021年10月に他界した妻「いみ子」さん=享年83歳=の追悼文集。発刊のきっかけは、故人の同僚が、棺を前にしてお別れの言葉を述べた事。静粛の中に悲痛な心情が伝わり、関沢さんは、故人とゆかりのある人々との思いを無駄にしてはいけないと、追悼集を編むことを決意した。
追悼集には、子ども時代、学生時代、教員時代の友人など計15人の追悼文が掲載されている。また、生い立ちから、大田原小・中学校、大田原女子高、宇都宮大学、教員時代、ボランティア活動、老齢期と順を追って写真で生涯を紹介した。
それぞれの追悼文には、故人がきめ細やかに愛情深く人と関わり、豊かな人間関係を築いてきたことが記され、別れを惜しんだ。追悼集は、関係者に配布して想いや記憶を共有した。
表題の「恵光」は戒名から選んだ。関沢さんは「故人は今なお生きていると感じます。今後第2集を発刊したいと考えています」と話している。