表彰を受けた益子いくべ会会員=2024年1月1日、雨巻山山頂

広田町長(左から2人目)に受賞報告する山本照子会長ら役員

雨巻山整備で大臣表彰

結成30年の益子いくべ会

社会

 県内外から登山愛好家に愛され、益子町の自然を象徴する雨巻山の登山道を長年にわたって整備してきた「益子いくべ会」が、環境省が主催する令和5年度自然公園関係功労者環境大臣表彰を受けた。昨年末、環境省で感謝状を受けた会長の山本照子さん(78)と副会長木下義弘さん(77)、渡辺勇さん(76)が広田茂十郎町長に受賞報告。約30年にわたる活動を評価され、「会員みんなでもらった賞。全国表彰は励みになる」と喜びを語った。 

~安全ルート確保、低登山のメッカに~

 自然公園の保護と適正な利用に顕著な功績があった全国28の団体・個人を表彰。本県から益子いくべ会と、奥日光の研究をライフワークに活動し日光国立公園の自然環境の保全と発展に尽力した宇都宮市の手嶋潤一さんが選ばれた。
 標高533㍍、芳賀郡で最高峰の雨巻山。荒れ果てた雨巻山を「初心者でも安全に楽しく登山ができるように」と山本会長の夫、宏さんが整備を始めたのが30年前。「デイダラボッチ」と呼ばれた宏さんの下に同好の士が集まり、益子いくべ会が結成された。
 「雨巻家族」と呼ばれる仲間と標識の設置、枯れ草除去、木道設置など登山道整備、補修、清掃を続けている。 
 流しソーメンやマス釣りで知られ、駐車場(約50台)、トイレも完備する大川戸登山口を起点に、足尾山、御嶽山、雨巻山、三登谷山を縦走する。沢コース、尾根コースなど、いくべ会が整備した9コースは富士山、低登山のメッカとして四季を通じて楽しめる。
 「益子に人を呼びたい」「トレランをやりたい」が夢だった宏さん。2014年12月、上大羽で念願の里山を駆け抜けるトレイルランニングを主催。しかし残念ながら翌年3月、福島県下郷町の旭岳で滑落事故に遭い、帰らぬ人となった。
 照子さん、木下さん、渡辺さんやボランティアが宏さんの遺志を継ぎ開催しているトレランは昨年12月、県内外から170人のランナーを集めた。
 広田町長は「雨巻山の自然環境は町内外から人が訪れる大きな魅力の観光資源。いくべ会の精神は地域活動の鏡」と活動の成果を評価した。
 毎月の登山道整備は欠かさず、今年の元日も山頂で太平洋から昇る初日の出を楽しむ会を敢行。登山客になめこ汁を振る舞った。
 3月からは山頂近くに群生地があるカタクリを筆頭に順次、シュンラン、ヒメシャガやマンサク、トウゴクミツバツツジなどの花々が楽しめる。
 年間1万8千人が訪れる。宏さんらが整備したコースを参考に町が作成したガイドマップは登山客のバイブル。新たに眺望が売りのタイタニック岩をコースに加えた改訂版が近々出る。

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