今年初収穫をする会員

豊作だった昨年の青パパイヤ

茂木町 青パパイア栽培できずな深める

標高130mの温暖な地で2年目の収穫
村おこし協議会「天空の里てらやま」

日々是好日

 那珂川から立ち込める川霧により雲海が現れる茂木町の中川地区。中でも寺山地区は標高約130mで北に山を背負い、南斜面の眼下には那珂川が流れ、朝起きると雲の上。温暖で町内でも一番先に菜の花が咲くという。
 10月初めの土曜の午後。旧中川小学校西側の畑に集まった「天空の里てらやま」(河又光一代表・6人)の会員たち。樹高約3・5mの木に青パパイヤが鈴なりだ。濃い緑色のラグビーボールのような実を一つひとつ丁寧に切り採る。今年の初収穫で、みな緊張と喜びとが入り混じる誇らしげな表情だ。
 河又代表(66)は3年前、茨城県那珂市で青パパイヤの栽培と品種改良を手掛ける知り合いの圃場を見学、自宅で3本を育てた。手間がかからずに収穫できるため、「地域では牧野が蕎麦、河井が柿栽培で村おこしをしている。自分たちも皆で取組み、美酒を酌み交わし、地域を活性化しよう」と話し合った。
 会を結成し、会員の畑7アールで青パパイヤの無農薬栽培を始めた。耕作放棄地を減らす一助にもなる。春に苗の植付け、夏の除草、毎月の追肥、脇芽かきなどの作業があるが、強要せずに勤めの傍らできる人で作業する。
 花は芳香を放ち、1本の木に30以上の大小の実が成る。昨年は18本を植え、初収穫量が148㎏と大豊作。今年は、50本に増やしたが春の日照り、夏の長雨で少し小ぶりで収穫量は昨年並みだが、「作物はお天気任せ」と畑に笑い声が響く。
 河又代表は「青パパイヤに含まれる『パパイン酵素』はアミノ酸を分解する酵素の王様。スーパーフードと言われている」と話し、会員らは口々に「キンピラ、漬物、サラダ、おでんの具がいい。肉が柔らかくなる」と家庭内での調理法を教え合う。宇都宮市の「あぜみち」に出荷し好評を得ており、「地域の親睦が基本で金儲けじゃない。でも儲かるような栽培を目指したい」と、仲間との信頼を武器にさらに上を目指す。

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