
110番通報訓練
高校生が「ながら見守り」
防犯協会が講習会 初呼びかけに43人参加
社会
真岡地区防犯協会は8月3日、真岡駅舎3階研修室で一般と市内高校生を対象に「ながら見守り」講習会を行った。
ながら見守り隊は散歩や買い物など普段の生活をしながら子どもたちの見守りをしてもらうもので、真岡、益子、芳賀の市民、町民約550人に「にこにこ見守り隊」を委嘱している。約9割が60歳以上となっている。
一方、2022年5月、市内で高校生が5歳の男の子を保護し警察に通報して大事に至らなかったことがあり、高校生にも「ながら見守り」に協力してもらおうと今年初めて、郡市内高校のボランティア部などに「小学生や幼児の見守りをしませんか?」と呼びかけ43人が参加した。
講習会では県生活文化スポーツ部くらし安全安心課小平肇さん、県警察本部生活安全部人身安全少年課別井則崇さんらを講師に招き、防犯講話と110番通報訓練、非行防止講話を行った。
防犯講話では、犯罪の機会を与えないことによって犯罪を未然に防止する「犯罪機会論」を具体例で説明、110番通報訓練は、警察官が不審者と子どもに扮し、助けを求める子どもに応じて高校生が110番通報し、状況を詳しく伝えた。
講習会終了後、ザ・ビッグエクストラ真岡店内で、高校生が県警シンボルマスコット「ルリちゃん」と県マスコットキャラクター「とちまるくん」と一緒に「ながら見守り隊」のチラシなどを通行人に配り、啓発活動を行った。
真岡工業高2年新津大騎さんは「110番通報時、応答する警察官と同時に現場に向かう警察官がいることを始めて知った」と訓練で新たな事を学んだ。