関係者による記念撮影(前列中央が星野町長)

上三川町 高校生が「まちづくり提言書」

地域課題解決へ4項目

社会

上三川町の「高校生中心のまちづくりプロジェクト」に参加した上三川高生らが3月27日、星野光利町長に4項目からなる「まちづくり提言書」を提出。地域課題の解決とにぎわい創出を訴えた。
 2020年度にスタートした同プロジェクトは、県の「とちぎ高校生地域定着促進モデル事業」を活用し、高校生ならではの視点で町の活性化に向けた取り組みを検討するもの。同町役場で行われた手交式には、鈴木兜斗さん、諏訪翔太さん、安岡大騎さん(いずれも上三川高2年)と、ファシリテーターを務めた宇都宮大学地域デザイン科学部3年の寺田啓人さんが出席した(学年は取材当時)。
 22年度の活動をまとめた提言書では①交通アクセスを便利にする②商店会がにぎわう③観光スポット、イベントなどの周知を強化する④人の流れをつくる―取り組みを推奨。それに伴う交通環境の整備や、町内外から若者を集めるための特徴ある施策などが重要だとした。
 星野町長は「地方に住みながら、地元で働き、地元で遊ぶのが現代の主流。提言を真摯に受け止め、将来にわたり若者の支持が得られるようなまちづくりを検討したい」と感謝。寺田さんは「プロジェクトを通して、高校生のまちづくりへの熱量を感じた。ふとした疑問が課題解決の糸口になるのではないか」と活動を振り返った。
 プロジェクトは22年度でひと区切りとなるが、町は今後も同校と連携したまちづくりの機会を設けるとしている。

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