天満宮 鮮やか「白寿紅」初披露目 新たに遊歩道整備
あじさい守授与
文化 学問の神様芳賀天満宮(芳賀町西水沼、越口正一宮司)は7月31日まで「夏詣・あじさい祭り」を開いている。
参道や境内に55種約750株のアジサイが、かれんな花を咲かせている。今年は昨年秋、小山市のみつる植物研究所(藤井敏男代表)から奉納された「白寿紅」をはじめ4種類の赤い色のアジサイが加わり、一層趣を深めている。
「白寿紅」は藤井代表が約15年かけて開発し、2018年に農林水産省に品種登録を出願し受理された。アジサイは通常、土壌の性質によって花の色が変化するが、白寿紅は土壌の性質に左右されず色が白から紅に変化する。白寿紅の「白寿」が99歳を意味することから「健康で長生きしてほしい」と願いが込められている。
自身でアジサイを育てている越口宮司は昨年春、「白寿紅」の新聞記事を読み、同研究所を訪ねた。その後藤井さんが天満宮を訪れ、手入れの行き届いた境内や神社の佇まいなどに心惹かれ、昨年秋にトラックで苗を運び、奉納した。白寿紅の他に雪姫の恋、瑞樹の星空、光枝の虹の計4種類170株。
同宮は10年後の遷座800年を記念して、社殿南側の竹林を活かしながら遊歩道を新たに整備した。土質に関係なく紅色に変わるこれらのアジサイは主に遊歩道沿いに植えられた。
あじさい祭り期間中、「みつる植物研究所」謹製のアマチャアジサイから作られる「甘茶」を用意している。
天満宮は6月1日から「あじさい守」を授与している。白寿紅のドライフラワーの花びらが収められている。