家族に囲まれ絵を持つ大岡さん(左)と本橋さん

3児の母家族の協力で大学卒業

支え合う絆を描いてくれた知人
真岡市小林 大岡景子さん(44)

日々是好日

 家庭の事情で、大学進学よりも自立の道を選び専門学校に進んだ景子さん。結婚後は、産後の社会復帰を視野に、家庭と両立できる事務職を目指した。
 求人誌にはワード、エクセルができる方、大卒の方…とあり、やりたい仕事も選択できないことを知り、学びの大切さを痛感した。
 長女の良子ちゃん(12)を身ごもった時、本を見ながらパソコンのスキルを上げ、次女の優ちゃん(10)を身ごもった時は、簿記に挑戦し2級を取得。長男の秀徳くん(8)が1歳の時に念願の事務職に就き、実務経験を積んだ。夫の靖さん(47)は、「良妻賢母で自慢の妻」と景子さんの向学心に理解を示し、率先して家事や子育てに協力してくれた。
 長男4歳、次女6歳、長女8歳の時、通信制で日本大学法学部政治経済学科に入学。2年の時、難病で生死をさまよったが、退院して復学し今年3月、日本武道館での卒業式に袴姿で出席した。
 卒業記念写真を家族で撮り、景子さんは、行きつけのマッサージ店の本橋悦子さんに大学卒業と家族の協力をつぶやき、写真を見せた。絵をたしなむ本橋さんは、景子さんの頑張りと家族の絆に感動し、卒業祝いに和服姿の景子さんと家族写真をコラボさせた絵をプレゼントしようと描いた。絵の先生に勧められ公募第23回栃木県昂洋会展に出品し、作品は多くの来場者の目を虜にし、入賞した。
 3人の子どもたちは、「夜遅くトイレに起きたら勉強していたお母さん、ものすごく協力したお父さんはすごい」と、人生に必要な時に学び、相手を思いやる両親の姿を語った。
 景子さんは、「環境や誰かのせいでやれないと言い訳をするのではなく、できる範囲で努力し、一歩を踏み出すと、道も人脈も広がる」と話す。新たな目標を掲げ、「時間を大切に精一杯生き、長生きして主人に恩返しをしたい」と、感謝のまなざしを夫に注いだ。

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