数々の受賞をし研究開発に取り組む篠原さん

AIによる顔認識のテスト(㈱フォーカス協力)

ICT駆使し撮影・動画配信・笑顔創出

協業する企業募り~真岡から世界へ~
協栄精工社長 篠原淳さんが特許取得

社会

 真岡市並木町で電子機器製造業を営む協栄精工の篠原淳代表取締役社長(41)は、ゴルフでラウンドする際の動画を撮影して配信するシステム「Good Shot・グッドショット」を発明、令和2年10月15日、特許を取得した。
 情報通信技術(ICT)とレジャーとのコラボレーションにより、人工知能(AI)の活用を図り、ゴルフの楽しい思い出を映像で残す研究開発に取り組んでいるもので、各種スポーツ大会、音楽会、会議など、さまざまなジャンルでの活用が期待される。篠原さんは、事業化に向け、協業する企業を募っている。
 篠原さんは、1998年、早稲田大学理工学部機械工学科に入学。大学院修士課程修了。ロボットやメディアを用いたコミュニケーションの研究をした。卒業後、東京のトキ・コーポレーションでLED照明器具の設計エンジニアとして勤務、その後、郷里の真岡に戻り、2018年1月、家業を継ぎ代表取締役に就任した。
 社長就任を機に人脈を広げようとゴルフを始めた。楽しかったひとときを振り返るといつも、プレー前後の集合写真だけしか残っていなかったことから、大切な瞬間を映像で残し、皆で共有し楽しめるシステムができないものかと考えた。
 ラウンド時は、すぐに打つ、打つ人の邪魔をしないなど、厳しいマナーがあるため、仲間や周囲に迷惑にならずに自然な姿を残す撮影方法や配信システムのアイデアを練った。
 研究では、撮られる人が意識しないようにと、360度のカメラをゴルフカートに設置し、動画を撮り続ける検証実験などを行い今回の特許取得につなげた。現在、大容量データを5GでクラウドAIサーバーにアップし、特徴検出と巻き戻し編集により約5~10分の動画をスマートフォンに配信し瞬時に視聴できる研究に邁進している。
 同システムは、昨年10月22日に栃木銀行主催のとちぎんビジネスプランコンテストでファイナリスト5人に選ばれ「とちぎんたまご賞」受賞、同27日にはテレコムサービス協会主催の日本ビジネスデザイン発見&発表会で一般部門で中小企業大賞受賞、現在、日本経済新聞主催の若者の起業を応援するスタ★アトピッチJapan関東ブロック代表として全国大会進出に挑戦中で、大きな期待が寄せられている。
 篠原さんは、一人でも多くの人の笑顔と幸せを願い、「個々の持てる知識や技術を結集し、真岡から世界のテクノロジーを牽引し、AIとレジャーのコラボレーションで人間の創造性がより発揮される未来をめざしたい。一緒に未来を創りませんか」と協業を呼びかけ、世界を視野に入れた市場へと夢を広げている。

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