ヘッドマークを前に未成線発案者の滝田課長(右)とヘッドマークデザインをした加藤さん

昭和14年7月頃撮影の大峯山トンネル

茂木町 SLもおか号とコラボしヘッドマーク

鉄道跡地活用し想像から創造へ
4/24 歴史のロマン未成線「長倉線」を歩くツアー

催し物

 茂木町は、鉄道跡地を活用した観光の誘客に向け、架空の未成線「長倉線」のヘッドマークを製作、真岡鐵道が4月24日(日)に実施する真岡線×長倉線コラボ特別ツアー「SLもおか号に乗って、幻の未成線「長倉線」を歩こう!」で、SLの先頭にヘッドマークが装着される。
 茂木駅は、大正9年12月15日に開業。その後、茂木駅から茨城県へと続く長倉線の建設が進められ、昭和15年10月、栃木県側の茂木駅から現在の中川郵便局近くの河井地区まで約6㎞が竣工した。同線の最大の難工事であった唯一の大峯山トンネルは延長180mもあった。しかし戦争の色が濃くなり鉄道は放棄され、長倉線は一度も列車が走ることのない未成線となった。
 町は、この鉄道跡地の未成線を地域の貴重な資源として捉えた。町史や広報誌などの記録を基に未成線を調べ上げた町商工観光課の滝田隆課長(51)の発案で、真岡線全線開通100周年の日の2020年12月15日、茂木駅から河井の「下野中川駅」までの鉄道跡地を歩く第1回モニターツアーを実施、大きな反響を呼んだ。
 滝田課長は、「大峯山トンネルは一度も列車が走らなかったので煤で汚れることも無く、地震にも耐え、当時の手作業の凄さを見ることが出来る。莫大な予算を注ぎ込み地域振興にと鉄道建設に汗を流したであろう先人たちの汗と努力を、遺構を訪ねることで形を変えて現代の地域活性につなげたい」と想像から創造への思いを語る。
 長倉線の架空の機関車のヘッドマークは、東北芸術工科大学に学んだ町職員の加藤光樹さん(31)がデザインした。旧国鉄時代の仕様と同じ直径66㎝の大きさ、約7・5㎏の鉄製。長倉線の近くの鎌倉山から望む雲海の中を走るイメージで、「ながくら線」「未成線の旅」の文字は旧国鉄時代を彷彿とさせるレトロな書体だ。加藤さんは「私は旧国鉄時代を知らない世代。茂木らしさを念頭にデザインした」と話す。
 24日の真岡鐵道主催のツアーでは、アクリル製のヘッドマークをSLもおかに付けて真岡線を走り、茂木駅構内では鉄製のマークを装着、写真撮影もできる。町観光協会主催の春季ツアーは5月7日まで開催している。
(問)SLもおか号ツアー申込は真岡鐵道Eメールryokou@moka-railway.co.jpへ真岡鐵道旅行センター☎0285・84・7913。町観光協会☎0285・63・5644。

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