古口町長(中央)と協議会のメンバー

茂木町 「さかがわ協議会」農林水産大臣賞受賞

団結力で誘客や雇用創出、売上げに高い評価

社会

 農林水産省「令和3年度豊かなむらづくり全国表彰事業」で茂木町の『さかがわ協議会』(谷中和一会長)が農林水産大臣賞を受賞した。
 町南部の逆川地区は、商店が激減し過疎化が進む中、若手住民が「地域に拠点を作り〝いい里〟にしたい」と声をあげた。町は団結力に動かされ、「茂木町南部文化圏整備構想計画検討委員会」を設置、平成18年、地域の農家・非農家でさかがわ協議会を設置した。
 20年、町有林の焼森山のヒノキなどを使用して建設された複合施設「いい里さかがわ館」が完成し管理運営を受託、特産品づくりや加工、販売、地域資源のミツマタ活用で誘客を図り地域の就労機会を創出した。直売所、そばレストラン、惣菜加工部、アイスの4部門全て女性店長で豊富なアイデアにより集客に繋げ、年間売上げは令和2年、過去最高の1・4億円を記録したことなどが高く評価された。
 谷中会長や役員、女性店長らが11月29日、町役場を訪れ古口達也町長に受賞を報告した。古口町長は、「コロナ禍でも売上げを伸ばし素晴らしい。残していきたいもの、必要とされる新しいものを開発し、さらに高みを目指し地域を活性化させてほしい」と称え、期待の言葉を述べた。

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