監督、コーチと記念撮影する伊藤さん(中央、本人提供)

新チームのエースとして期待される星野さん

「オール栃木」の初優勝に貢献

全日本中学女子軟式野球大会
伊藤みなみさん(明治)と星野来実さん(中村)

スポーツ

8月18日~25日に京都府で行われた「第7回全日本中学女子軟式野球大会」において、本県の選抜チーム「オール栃木」が決勝で神戸レッドガールズ(兵庫)を6―5(延長8回サヨナラ)で破り、初優勝を果たした。伊藤みなみさん(上三川町立明治中3年)と星野来実さん(真岡市立中村中2年)は、「Tochigi」のユニフォームを身にまとい、チームの勝利に大きく貢献した。
 伊藤さんは、小学1年生の時にしらさぎクラブ(上三川)で野球を始めた。中学の野球部では副キャプテンを務め、昨秋の県新人大会で優勝。3月の全国大会に9番・セカンドで出場した。兄の和也さんは今年、明秀日立高(茨城)のキャッチャーとして、春夏連続で甲子園出場を果たしている。
「 パワーで男子に劣る分は練習量でカバーしてきた」 という伊藤さん。今大会はショートで全試合に出場し、初戦でホームランを放つなどバッティングが好調。準決勝と決勝では4番打者としてチームをけん引するなど、大会を通じて4割近い打率を残した。
 星野さんは小学2年生の時、兄がプレーしていた中村クラブ(真岡)で野球を始め、中学では新チームの副キャプテンに就任。ポジションはピッチャーとショートで、得意のバッティングに磨きをかけるべく、家でも毎日素振りを欠かさない努力家だ。
オール栃木は「チームワークがとても良く、チャンスで打線がつながっていた」と振り返る。今大会での試合出場はなかったが、2年生ながら背番号12を付け、控えのピッチャーとして登板に備えた。
 伊藤さんは「5回勝っての優勝は自信になる。高校では硬式野球をやりたい」と話し、星野さんは「先輩たちと一緒にプレーした経験を生かし、これからは最上級生としてオール栃木を引っ張っていく」とさらなる飛躍を誓う。
 指揮を執った川村貴幸監督は「伊藤さんは攻守の中心選手で、優勝に大きく貢献してくれた。硬式での活躍を期待している。星野さんは新チームのエースを狙える選手。これからも努力を続けてほしい」とエールを送った。

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