心を一つに応援演奏をする園児

貴重なステージに立つ園児と大島理事長

やわらぎ保育園マーチングバンド栃木SCに演奏でエール

第56回マーチングバンド関東大会優秀賞受賞曲をカンスタに響かせ
「自分のために」から「人のために」を経験

文化

 益子町のやわらぎ保育園(大島和彦理事長、大島智保子園長)のマーチングバンドは11月14日、さいたまスーパーアリーナで行われた第56回マーチングバンド関東大会で優秀賞を受賞、一週間後の21日には、宇都宮市のカンセキスタジアムで行われた第40節栃木SC対ツエーゲン金沢戦で地元サッカーチームをピッチ外のトラックから応援演奏した。初めてのプロ選手の応援は、受賞のお披露目演奏にもなった。演奏後の観戦は勝ち試合とあって園児らは多くの感動を体験した。
 やわらぎマーチングバンドは、5歳児18人、4歳児20人の計38人編成。今春、園内テストで各園児に合ったポジションや楽器を決め、月に一度専門の指導者を迎えて練習を重ねて来た。コロナ禍、猛暑などを乗り越え、年長児の磯千咲ちゃんを指揮に「交響曲第一番」より「フィナーレ」、「ハンガリー舞曲集」より第5番、「大学祝典序曲」よりの楽曲を完成させた。
 関東大会は、例年とは違い無観客となったため、保護者はカンセキスタジアムで初めて演奏を聞いた。園児たちは、受賞を糧に、スタジアムいっぱいに音を響かせ、またカラーガードはそれぞれの曲に合わせて旗やポンポンを振り、地元選手のために堂々と演技し会場を盛り上げた。
 試合は、栃木SC対ツエーゲン金沢で、演奏後は園児と保護者も観戦し旗や拍手で応援。栃木SCは1―0で7試合ぶりの勝ちゲームとなり、園児や保護者も大喜びした。
 大島園長は「子どもたちは多くの観客に見てもらうのも、憧れのプロのサッカー選手と同じ場所に立ち応援演奏したのも初めて」と話し、「これまでは、自分たちの演奏のために頑張ってきたけど、今回は、これからの試合でがんばる選手を応援するために、友だちと心を1つに自分たちもがんばる、という貴重な経験から、成し遂げる喜びを学んだと思う。将来の大きな夢や自信につながることでしょう。応援してくれた保護者や演奏の機会を与えて下さった地域の方々に感謝しています」と話した。

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