やっくんと神田支配人(後方)と山崎副支配人

道の駅ましこ りす村のヤギの「やっくん」駅長に

メェ~いっぱい循環社会に貢献
新天地でも可愛がられ地域を活性

社会

 道の駅ましこ(神田智規支配人)にヤギの「やっくん」が駅長に就任し、早くも訪れた人たちの人気者になっている。道の駅では、オープンした当初からのヤギ飼育の願いが叶い、ヤギを通じて多くの人との交流が繰り広げられている。
 ヤギは真岡市東郷の観光施設「真岡りす村ふれあいの里」で飼われていたもので、昨年10月の閉園に伴い里親を探していた。ヤギは同園で生れた4歳のオス。「やっくん」の愛称でスタッフに可愛がって育てられていた。穏やかな性格で人になついているため、「多くの人とふれあい、笑顔を増やせるところで育ってほしい」と願いヤギの飼育を希望していた道の駅ましこに里親を打診した。
 神田支配人(44)は、「道の駅オープン後、慌ただしく4年が過ぎた。今、思わぬご縁で待望のヤギをお迎えすることができとてもうれしい」と喜んでいる。
 ヤギは、道の駅北側の広大な芝生広場で日々、駅長としてのんびりゆっくり過ごしている。小屋は職員手づくりで、小屋が完成するまで一時は神田支配人がやっくんを家で面倒を見た。やっと小屋が完成し落ち着いた。
 旧りす村のスタッフがやっくんに会いに来てくれたり、70代前後のお客たちが「ヤギの乳で育ったので懐かしい」とやっくんに近づいたり、神田支配人や山崎祥子副支配人が散歩に連れて行くと出会う人に声をかけられるなどしている。
 芝生のシロツメクサなどを食べて草刈りの役目も果たす「やっくん」だが、道の駅のレストランの残りの野菜や地域の農家が出荷や加工できない野菜が運び込まれる。ふんは肥料にこだわりのある農家が回収し活用、やっくんを通じて地域との交流が広がり環境の循環にも一役買っている。
 旧りす村の関係者は、「多くの人に可愛がってもらえ、地域活性につながっているようで良かった。たまにやっくんに会いに行きたい」と、新天地で活躍するやっくんに胸をなでおろし、道の駅の職員に感謝していた。
 やっくんの様子は、道の駅のユーチューブチャンネルでも見ることができる。

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