荻原礼子さん

荻原さんお手製のシトラスリボン

コロナ禍で生まれた差別、偏見をなくそう

ただいま!おかえり!の言い合える町に

社会

 シトラスリボンは、コロナ禍で生まれた差別、偏見を耳にした愛媛の有志がつくったプロジェクト。愛媛特産の柑橘にちなみ、シトラス色のリボンや専用ロゴを身につけて「ただいま」「おかえり」の気持ちを表す活動。3つの輪は『地域』『家庭』『職場(もしくは学校)』を意味している。
 真岡市でアイラッシュサロンを営む荻原礼子さん(44)は『シトラスリボンinとちぎ』プロジェクトに参加し、ボランティアで活動している。この活動をSNSで知り「自分も協力したい」と独自で活動を開始。現在は荻原さんの活動に賛同したお客の神田歩実さん(34)と共に、ストラップやブローチを作成。SNSでの発信や、市内の飲食店等に設置してお客に配ってもらい周知に力を入れている。
 荻原さんは「偏見等が起こっているのはとても悲しい事。感染された方やその家族、医療従事者が安心して暮らせる街になって欲しい。『ただいま!』『おかえり!』と言い合える優しさ溢れる人の輪を、ここ真岡からも」と話す。神田さんは「ウイルスそのものへの恐怖より、偏見や差別、誹謗中傷など…人と人との関係が崩れていくことに恐怖を感じるようになった。コロナに『うつらない』『うつさない』ことも重要ですが、みんなが優しい気持ちで過ごす事の出来る街づくりが大切だと思う」と語った。
 現在は荻原さんが経営する『BLiss』の他、以下の店舗でシトラスリボンを配布している。また共に活動してくれる方も募集している。(問)eye.lash.
bliss@gmail.com
【配布店舗】松屋旅館、ビジネスホテルエンドレス、わりき、暮田商会、篠原設計、K.takahashi、うな源、カフェGEN、居酒屋仙、JA‐SSじゃすぽーと真岡SS、つくばジャンボ内ショップ、真岡病院、新上三川病院、岡田小松崎クリニック、わたのみ荘、その他随時設置場所を増設中。

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