「若い選手の成長が収穫」と話す大西監督

昨シーズン活躍した塚本選手(ホンダリヴェルタ提供)

昨シーズン活躍した大川選手(ホンダリヴェルタ提供)

チームをけん引した長谷川選手(ホンダリヴェルタ提供)

リーグ発足初年度に健闘

女子ソフトボール・ホンダリヴェルタ

スポーツ

 2022年に発足した女子ソフトボール「ニトリJDリーグ」。真岡市を拠点に活動する「ホンダリヴェルタ」は、東地区4位(16勝13敗)の成績を残し、7チームで初代女王を競うリーグプレーオフに進出した。惜しくもセミファイナル(準決勝)には届かなかったが、最後まで全力で戦い抜いた大西舞監督と主将を務めた長谷川優理選手に、昨シーズンの感想や悲願の日本一達成への意気込みなどを聞いた。
大西監督「地域に愛されるチームに」
 ―昨シーズンを振り返っての感想を
 あっという間に終わってしまったというのが正直な感想。若い選手が試合を通して成長できたことが収穫だった。セミファイナルに進めなかったのは悔しいが、経験を今後に生かしていくしかない。
 ―チームとして、どんな戦い方を目指してきたのか
 先制点を取り、投手陣が最少失点に抑える試合が理想。打線が4点取れれば勝てるチームを目指してきた。日本一の経験がある大工谷真波、糟谷舞乃の存在も精神的な支えになったと思う。
 ―シーズン開幕に向け、強化すべきポイントは
 守備面では、1つのミスで勝敗が決まるので、丁寧かつ確実にプレーするよう徹底しないといけない。打撃面では、力負けしないようパワーを付けるとともに、バントや進塁打などの技術向上も必要。課題を共有し、全員で取り組んでいきたい。
 ―期待する選手は
 昨シーズンは、東地区で首位打者を獲得した塚本蛍、新人賞を受賞した大川茉由が台頭した。2人へのマークは厳しくなっていくと思うので、長打力のある木村愛、俊足が武器の菱谷香実、リード面で成長した安山涼香ら、若い選手にチームを底上げしてほしい。
 ―地元のファンにメッセージを
 ソフトボールスクールなどのイベントを通じて、地域に愛されるチームを目指します。ファンの皆様の期待に応えられるよう、チーム一丸となって戦っていくので、これからも応援してください。
長谷川選手「気持ちを前面に出して」
 ―昨シーズンを振り返っての感想を
 新リーグになって試合数が増え、各チームとも戦い方が変わってきた。中盤で連敗した時は気持ちの切り替えが難しかったが、キャプテンである自分が下を向かず、チームを元気づけようと心がけた。
 ―チームはとても雰囲気が良い。意識してきたことはあるか
 若い選手が多い分、経験や実績では劣ってしまうが、どのチームにも負けない明るさを持っている。全員で「声を武器にしよう」と意識し、どんな時も明るい表情でプレーできたと思う。
 ―今シーズンに向けた意気込みを
 キャプテンは交代するが、気持ちを前面に出して、チームのために全力でプレーすることに変わりはない。
 ―真岡市を拠点に活動しており、地域住民の注目度も高い。メッセージを
 調子の良い時も悪い時も応援していただき、本当にありがとうございます。皆様のおかげで、昨シーズンはプレーオフに進出することができました。今シーズンも「日本一」を目標に頑張りますので、ぜひ会場へ試合を観に来てください。

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