磯麗穏ちゃん

七井幼稚園年中磯麗穏ちゃんの「おすもうどすこい」大賞に

第51回下野教育美術展幼稚園・保育園の部
割り箸ペンで躍動感あふれる作品描く

文化

 第51回下野教育美術展(下野新聞社主催、県信用保証協会など協賛、県、県教委など後援)幼稚園・保育園の部で、益子町の認定こども園七井幼稚園年中・磯麗穏(りおん)ちゃん(5)の絵画「おすもう どすこい」が大賞に選ばれた。
 応募総数は絵画、版画、デザインで計9710点。この内800点が中央審査に進み、大賞1点、準大賞3点、特選3点、準特選3展、金賞201点、銀賞279点、銅賞320点が選ばれた。
 麗穏ちゃんの作品は、両足を踏ん張って両腕を力強く突き上げ、睨みの効いた目線のエネルギッシュで躍動感あふれるお相撲さんを描いた。負けた人が小さく描かれ強さがより引き立っている。割り箸の先に墨汁をつけて何度も輪郭を描き、乾いてから絵の具で色付けした。麗穏ちゃんは、「太ももの部分が難しかった」という。
 絵を指導した髙木真紀教諭は、作品に取り組む前、クラスの園児に「今ね、お相撲に負けてしまう弱いネズミさんから、どうしたら強くなるかと相談されたの。みんなで強いってどんなことか、絵に描いてネズミさんに見せてやりましょう」と呼び掛け、外遊びに「おすもうごっこ」を取り入れた。園児らは、相撲を取っている時の友だちの足の筋肉や腕の突っ張り、顔色など動きを観察し、「筋肉がふくらんだ」「顔が真っ赤になってる」と口々に表現した。
 麗穏ちゃんは、絵を描きながら、柔道をやっていたという「強いお父さんを思いながらお相撲さんを描いた」と話し、大賞は「うれしかった」と笑顔で答えた。
 芳賀郡市内の上位入賞者は次の通り。
▽下野美術大賞=磯麗穏・絵画(七井幼稚園)▽準大賞=大内葵生(牧が丘幼稚園)▽特選=横田蒼愛(西真岡保育園)、江川乃愛(萌丘東幼稚園)▽準特選=植木春菜(七井保育園)
 大賞~銅賞の作品を展示する中央展は令和3年1月15~17日、壬生町城址公園ホール(中央公民館)で開催される。

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