第35回危険業務従事者叙勲 仕事も余暇も感謝感謝

瑞宝単光章 警察
茂木町小深 町井久夫さん(72)

文化

 1976年栃木県警に入り、主に交通部門を歩んだ町井さん。2007年3月に高速道路交通警察隊に配属され、2009年隊長補佐で退職。高速道路の事故は、昼間よりも夜間の危険度が高く、視界の悪い夜間では多重事故につながることも多いことから、いち早く事故現場まで緊急車両を向かわせることに神経を使った。
 約20年前、管内の交通事故が多発した際、シルバークラブと女性ドライバークラブの会員が、危険場所の報告や交通安全教育に尽力してくれたことが嬉しく、身の引き締まる思いだったという。
 今回の受章は「身に余る光栄です。私に関わってくださった方々の支えがあったからこそで、心から感謝したい」と話す。
 現在は養蜂家として地元の小深で、奥様と2人暮らし。昨年の台風19号で那珂川が氾濫し、自宅が浸水した際は、地域の人や養蜂家仲間が駆け付けてくれた。「家の片づけに遠方からも来てくれ、とても助かりました。これからは日本ミツバチの普及に力を入れていきたい」と語った。

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