横断幕を寄贈した猿山さん(右端)とプロ選手、部員ら

真岡工高 先輩が横断幕で後輩にエール

~自転車競技部創部30周年~ 3人のプロ輩出
初代部長の猿山さんが周年祝い寄贈

スポーツ

 真岡工業高校(日下田静夫校長、生徒477人)自転車競技部(部長=杉山陸、顧問=伊澤和樹、部員8人)は、創部して今年30周年を迎えた。10月8日、初代部長の猿山英生さん(48・真岡市荒町・宇都宮ブラウブリッツェン所属)から祝いの横断幕が寄贈され、同校出身の3人のプロレーサーも駆け付け周年を祝った。
 同部は、1990年4月、猿山さんが3年の時、篠原康宏顧問、藤木富夫副顧問の指導の下、3年生2人、1年生4人の6人で創部した。猿山さんによると「当時、篠原先生は第一回ジャパンカップ栃木県代表アマ男子コーチを務め、藤木先生は、アマチュア自転車競技で向かうところ敵なしだった」という。
 県立高校で自転車競技部があるのは稀で、近年では、阿部航大(24・さいたまディレーブ所属)、石原悠希(23・HincapieLEOMO p/dBMC所属)、小野寺慶(19・NASUブラーゼン所属)の3人のプロ選手を生み話題を呼んでいる。
 寄贈された横断幕には、校章と共に「先頭の風になれ!」の文字が描かれており、猿山さんは、「この文字は、故藤木先生が、ゴールラインを駆け抜けるときの気分を表した言葉。校外の部活なのでライトやベルなど、安全装備を徹底し命を大切に勉学もがんばってほしい」とあいさつし部員を励ました。
 プロ選手の阿部さんは「過酷だけど人間として学べる競技。コロナで沈んでいるけど、走りを通して人として成長してほしい」、石原さんは「これからもずっと応援し続けるのでがんばってほしい」、小野寺さんは「ケガにより今季限りで現役を引退するが、学校で工業系の技術を学んだお陰で次の道に進める。皆も部活と勉強に励んでほしい」、と後輩にエールを送った。
 2年の柳颯太郎さんは「父の担任が創部したと聞いた。がんばって結果を出したい」、杉山部長は「先輩方を誇りに思います。横断幕の寄贈に感謝し、活気ある部活にして悔いのない結果を残したい」と今後の学校生活への意欲を語った。

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