元喫茶店室内で談笑する利用者ら

喫茶店跡で「あすなろcafe」

芳賀町社協が障がい者らの居場所にと

社会

 芳賀町社会福祉協議会は4月12日、精神に不安のある人の居場所「あすなろcafe」を同町祖母井の元喫茶店「すずらん」室内で開催した。
 あすなろcafeは平成30年から、障がいやひきこもりなど、生きづらさを感じている人の居場所として月に1度開設。当初は、特別養護老人ホーム而今荘(同町稲毛田)で行っていたが、コロナの影響で2年前から町社協のある町農業者トレーニングセンターの一室で行ってきた。
 町社協は今年1月~3月に県共同募金会の「赤い羽根共同募金」で「地域の優しい居場所づくり」を目的に募金活動を行い、集まった募金をもとに今年度元喫茶店を借り上げて活動する。
 開設は毎月第2火曜日の午後1時~3時。ボランティアの井本正司さん(同町東水沼、町民生委員児童委員協議会会長)、横田雅子さん(同町祖母井)、小林澄子さん(同町上延生)らが、利用者の話に耳を傾ける。小林さんは「活動のある日はワクワクします。利用者が明るくなっていくのは喜びです」と足を運ぶ。
 あすなろcafeに3年通っている50代女性は「社会とつながっていると感じ、人との関りが勉強になる」と話した。
 町社協は「雰囲気が良くゆっくり話をし、くつろぐのにぴったりの場所」と利用を呼び掛けている。

今号の記事