パリの授賞式に羽織袴で臨んだ外池社長(左から4人目)

最高賞の燦爛純米大吟醸夢ささら

外池酒造がプレジデント賞受賞

パリで第6回Kura Master日本酒コンクール
「燦爛純米大吟醸夢ささら」が1110点中最高位

社会

 益子町塙の株式会社外池酒造店(外池茂樹社長、小野誠杜氏)は、フランス・パリで開催されたAssociation de Kura Master主催の第6回Kura Master日本酒コンクールで「燦爛 純米大吟醸 夢ささら」が、5部門総合1位のプレジデント賞を受賞した。
 同コンクールは、フランスの歴史的食文化でもある「食と飲み物のマリアージュ(相性)」に重点を置き、フランス人を中心とした最高職人の資格保有者(MOF)や飲食業界のプロがブラインドテイスティングで審査、日本酒を欧州市場へアピールしている。
 今回は、5つのカテゴリーに過去最多の1110銘柄が出品され、5月の審査会でカテゴリーごとに1位が選ばれた。プレジデント賞は、総合1位で、7月6日にパリ在フランス日本国大使館大使公邸で行われた授賞式の席上、パリで最も格式と歴史を持つホテルクリヨンのソムリエ・グザビエ・チュイザ審査委員長により発表された。外池社長は、授賞式に羽織はかま姿で臨んだ。同社は純米酒部門、生酛部門でも受賞した。
 最高賞の「燦爛 純米大吟醸 夢ささら」は、栃木県農業試験場で13年かけて研究開発された酒造好適米「夢ささら」を使用した酒で、リンゴのような爽やかな香りとふくらみのあるバランスの良い旨味が高く評価された。
 外池社長は、「県内にある約30の蔵元でも鎬を削り寒中、少人数で美味しい酒造りに励んでいる」と話し、「受賞は、米の研究開発者・生産者、お客様、スタッフやその家族、歴代の杜氏、先代、関わった全ての方の協力と努力が報われた。受賞を糧に新たな思いで精進したい」と気を引き締める。

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