修繕された神輿と髙橋委員長(右)、谷口和彦神輿修繕委員長

大神輿100年で修繕と記念誌作成

久下田祇園祭の発展願い

文化

 毎年7月中旬に行われる真岡市久下田の「久下田祇園祭」で渡御する大神輿(総重量約1・5トン、高さ約2・5m)が建立100年を迎えたことから「久下田大神輿建立百年委員会」(髙橋秀典委員長)は、大神輿の修繕を行うとともに記念誌「久下田祇園祭の歴史」を令和2年11月に発行した。
 記念誌はA4判カラー刷りの37ページ。江戸時代に始まった祇園祭の成り立ち、大神輿建立の経緯、明治から令和までの祭りの変遷について写真約60枚とともに紹介している。
 百年委員会は、事業に当たり令和2年2月から寄付を募り、280余の企業や個人、担ぎ手団体などから1079万円が集まった。このうち約700万円を神輿の修繕費に当てた。コロナ禍で昨夏の祇園祭は中止となり神輿の渡御はできなかったが、7月下旬に駅前どんとこい広場で新築のように輝きを得た神輿が関係者にお披露目された。現在は千代ヶ岡八幡宮の神輿庫に収めてある。
 髙橋委員長は「節目の年に祇園祭の歴史に再度目を向けることで伝統文化に誇りを持ち、100年、200年と祇園祭が続く事を願っています。また、新しい人も参加しやすい祭りのあり方も今後考えていきたい」と話している。

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