自分で織った反物をもつ木村由香理さん(左)、藤田雅子さん

市の特産「真岡木綿」技術者認定

真岡市の藤田さん、那須塩原市の木村さん

文化

 真岡木綿技術者認定証交付式及び認定報奨金贈呈式は5月13日、真岡市役所で行われ石坂真一市長から、大谷台町の藤田雅子さん(主婦・63)、那須塩原市の木村由香理さん(パート・37)に認定証と報奨金5万円が手渡された。
 同技術者認定制度は昭和62年に創設され、これまでに藤田さんらを含め43人を認定している。認定を受けるには機織り研修期間が6年を経過し、この期間に反物を20反以上織り上げることが必要。収穫した綿花から紡ぎを行い、デザイン、手染め、手織りなどの全行程における技術習得が求められ、2人は厳しい条件を満たし、研修生として約7年間にわたる講習を修了した。
 2人は平成26年4月から研修生として真岡木綿の製造工程を学び、藤田さんは31反、木村さんは27反を織り上げた。藤田さんは「和裁を嗜むので着物を作る技術は知っていたが、その前段階を知りたくて始めた。認定まで頑張れたことを嬉しく思う」、木村さんは「洋服のほつれを直す際に服が糸から作られていることを再認識し、真岡木綿は手仕事で続けていると知り興味を持ち研修を受けた。まだまだ未熟。これからも丁寧に取り組んでいきたい」と話した。
 石坂真一市長は「市において真岡木綿は宝。新庁舎も真岡木綿の縦の糸、横の糸をモデルにデザインされた。新しい街づくり、賑わい創出のために真岡木綿の役割は大きい。今後も更に後進の育成にも取り組んでいただきたい」と激励した。

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