(外池茂樹社長の仕込み歌の掛け声と共に)仕上げの櫂入れをする伴弘美さん(左)と伴佳穂里さん=益子町塙の外池酒造店

心込め「どぶろく」仕込み

湯西川温泉「かまくら祭」で提供

文化

日光市の湯西川温泉で1月27日(金)に始まる「かまくら祭」を前に18日、益子町の外池酒造店で、温泉旅館の女将2人が宿泊客らに提供するどぶろくの最終仕込みを行った。
 同酒造は12年前から同温泉で提供されている「どぶろく」を年間約3㌧製造。この日は「湯西川館」の女将、伴弘美さん(58)と湯乃宿清盛の若女将、伴佳穂里さん(38)がそろいの法被姿でタンクに入った約350㍑のどぶろくを「さあ、よんせー」の掛け声と共に櫂棒でかき混ぜた。
 今年で30周年を迎えた同祭り。コロナ禍で2年続けて中止を余儀なくされ、今年は3年ぶりの開催。杜氏歴8年の小野誠さん(42)は「例年通り、おいしく仕上がった」と上々の出来に満足そう。試飲した伴佳穂里さんは「寒いところで飲むどぶろくは最高です」と来場を呼び掛けた。
 祭りは2月26日まで。日本夜景遺産に認定されている沢口河川敷の「ミニかまくら」。ろうそくの火が幻想的に揺れる約600基が観光客らを出迎えてくれる。点灯は期間中の毎週金、土、日の3日間、午後5時半から。

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