大塚町長(前列中央)と会のメンバー

未来を展望するパネル設置

土祭七井実行委員会が小宅古墳群に

社会

 益子町の「土祭2021」七井地区実行委員会(清水益栄実行委員長)と里山プロジェクト(大塚明リーダー)は、同町小宅の亀岡八幡宮神領地内にある小宅古墳群に、地域の人たちの未来に向けた思いを表した3点のパネルを設置した。
 同古墳群には、6~7世紀にかけて造られた、縄文時代の5つの前方後円墳を含む18基の古墳がある。現在は、氏子で結成する小宅里山の会(床井秀夫会長)が古墳群の丘陵地を整備し、菜の花と桜の季節には多くの人が訪れ、町を代表する観光資源となっている。
 パネルは、400年以上も連綿と続く神領地をさらに未来へ繋ごうと、古代縄文人、戦国時代、現代の里山活動をテーマに、大塚明さんが地域の人の指導でデザインし、ベニヤ板に黒と黄色でペイントして制作した。
 いずれのパネルも命を繋いでいるのを表現し、3世代が揃って弓を引いたり、植樹をしたりしている図柄で、縄文人は土器の甕も描かれている。また地域に出没するアナグマやキツネなどの動物のパネルも設置した。
 設置時に訪れた大塚朋之町長は「地域づくりを調査している専門家が、みなさんの取組は全国的にも稀で、奇跡的な地域活動と言っていた」と会の活動を称えた。
 今季のパネル設置は、11月中旬までで、菜の花、桜の季節などにも設置される。清水実行委員長は、「屋外で眺望も良いので散策を楽しんでほしい」と話す。

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