これまでにない実を付けたアケビ(9/10撮影)

樹齢45年のアケビたわわに

元ノンプロ野球選手が丹精込め育て

社会

 益子町東田井の仁平幸子さん(70)宅の玄関先に薄紫色の大きなアケビがたわわに実った。昨年は成りが今ひとつで、これまでで一番の実を付けた。
 幸子さんのご主人の勝美さんが45年前から丹精込めて育ててきたアケビ。勝美さんは真岡高校野球部出身で、卒業後はノンプロで日本軽金属に所属しピッチャーを務めていた。肘を痛め退団、故郷へ戻ったのが47年前。
 家を建て、玄関わきにスギの苗を植えた。2年後、小鳥が運んだのか、雌雄のアケビのツルが自然に杉の木に絡まり実を付けていた。「縁あり生えたアケビ、大切にしよう」と畳6畳分ほどの棚を作り、駐車場代わりにした。毎年、知り合いにアケビを配る度に『真岡新聞に載せてもらえば?』と勧められ、「恥ずかしい」と躊躇していた勝美さん。 
 幸子さんは、「数カ月前に主人と永遠の別れとなってしまった。見事な成りなので、みんなに見てもらいたい。主人は恥ずかしがっているでしょうか、喜んでいるでしょうか」と話した。

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