切った髪を持つ渡辺彩陽さん

渡辺彩陽さん(小1)がヘアドネーション

「困っている人にあげたい」

社会

 真岡市台町の渡辺彩陽さん(真岡小1、7歳)は7月11日、市内の美容院で約4年伸ばした髪を切り、ヘアドネーションで医療用に髪を寄付した。
 ヘアドネーションとは、小児がんや脱毛症などの病気や事故などで頭髪に悩みを抱える子どもたちに、寄付された髪の毛で作った医療用ウィッグを無償で提供する活動。性別や年齢を問わず誰でも参加できる。
 彩陽さんは昨年、ヘアドネーションをした叔母の今井光里さん(同市台町)から同活動について聞き「困っている人にあげたい」と髪を切ることにした。切った髪の長さは35㎝。ボブカットになった自分を見て「似合っているし、可愛くなったと思う。これからもっと、優しいことをしたい」と話した。
 彩陽さんは3歳の七五三のお祝いで髪を結った後に切り、それ以来伸ばし続けていた。
 彩陽さんは、弟、妹の3人兄弟で5人家族。普段から家族思いで、キーマン的な存在という。母親の千夏さんは「自然に人の為になることをしたいと思ってくれて感激しました。自分も見習いたい」と目を細めた。 

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