益子に息づく手仕事の質感

箱田侑子「染織の世界」展

文化

 益子町で染織を手掛ける箱田侑子さんの「染織の世界」展=写真=が、益子陶芸美術館2階展示室で開かれている。4月2日まで。
 広島県出身の箱田さんは茨城県結城紬の織り元で技術を習得後、県文化功労者で「益子木綿」の日下田正氏に師事。染め、織り全般を学び、独立した。
 育てた綿花を紡ぎ、草木で染め、織りの工程までを1人でこなす。織りの工程で染め綿を入れ込む独自の「つまみ綿」技法を駆使。作品は平面の生地にほのかな膨らみを与え、柔らかな質感と織りに新たな表情を与える。カシミヤやヤクの毛も素材として生かした作品を含め、着物、ストールなど約20点が並ぶ。
 大人600円、小中学生300円。月曜休館。(問)同館0285・72・7555。

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