(上から)大山さん、増子さん、吉川さん 大内写真館

益子道場から3人が黒帯取得

スポーツ

IBKO極真会館坂本派栃木中央支部益子道場所属の吉川正人さん(三段・54)、増子裕介さん(初段・33)、大山叶翔さん(初段・17)が道場では初の黒帯を取得した。
 極真空手での黒帯は、取得までに5年以上、入門者100人に対して1人しか取得出来ないと言われ、各支部で審査会が行われる。筆記試験の他、基本・移動稽古、型や連続組手の審査が行われる。
 吉川さんは責任者として道場を牽引し、空手歴は20年。礼儀、言葉遣い、感謝の心、思いやりを大切に『ちゃんとした日本人を育てること』をモットーに、稽古生36人に日々指導を行っている。「中学時の先生が教えてくれた事で極真空手を知り、これまでずっと続けて来られたのも黒帯を取得出来たのも、自分を支えてくれた方々や先輩方の指導のお陰です」と話し、「極真空手の名に恥じないような道場を作り上げて、指導者として、心身ともに強い子ども達を育てていけるよう、指導にあたっていきたいです」と吉川さん。
 増子さんは空手歴10年で、元々体力がなく内気だったが、空手を通じて自分を高める事が出来たという。黒帯取得に「真摯に指導して下さった先生方、稽古に励んでくれた仲間、応援してくれた方々の支えがあって、今の自分がいます」と感謝を述べ、「心が広く、優しい人でいられるよう、空手の精神を普段の生活でも意識しながらこれからも精進していきたい。そして、心身をさらに強くするのはもちろんのこと、指導員として稽古生への指導にも力を入れて、道場が更に繁栄していけるようにしたいです」と語った。
 大山さんは空手歴10年。現在は作新学院高等学校2年で、学業と両立しながら稽古に励んでいる。小学1年生の時に、友人と一緒に始めたのがきっかけで、中学生の時『このままでは意味がない。強くなりたい』と意識が変わったという。それから、黒帯取得に向け、稽古以外でも自主トレーニングなどを欠かさず、学生では珍しいとされている黒帯取得に繋がった。大山さんは「黒帯の取得はとても嬉しく、身が引き締まる思いです。後輩たちの目標や模範になれるよう、そしていずれは指導者として、道場を盛り上げていきたい」と目標を語った。

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